もう既にだいぶ前のことですか、立て続けに育児関係の本を読みました.
育児関係の本といっても、まじめな育児書というよりは楽しんで読めるものばかり. まずは太陽が2歳に なったら読もうと ずっと思っていた 松田道雄の『私は二歳』. 世間では「魔の2歳児」なんて いわれるほど、2歳は自我が芽生えて 自己主張が激しくなる最初の反抗期. 太陽もそうした自己主張が見られるようになり 何か共通するものがあるかなと思い、 読んでみました. 本の構成は、発熱や腹痛など病気の症状から、おねしょ、テレビなど子供の心理の問題など 育児のありとあらゆる諸問題を毎回取り上げ、それらについてわかりやすく解説しています. ちょっと驚きなのは、この本が最初に出版されたのは60年代とだいぶ昔で、その当時は(多分) 「抱き癖がつくから抱っこばかりするな」みたいなことが言われていた中、著者は「子供は愛情が 一番、子供が求めたらたくさん抱っこしてください」など愛情あふれる育児書でとても温かい 内容です. あとおもしろいのは、本書が2歳児の目を通して語られているところ. そしてこの2歳児が 結構深いことをいうので、思わず「ププ」と笑ってしまいます. あと、いわさきちひろのやさしい挿絵が 毎ページにあるのも楽しいです. 古い本だからとあまり期待せずに読んだけれど、けっこうおすすめです. 気に入ったので、映画化されたものをビデオで借りて見てみました(これも60年代と古い). 映画も古いなりに興味深かったです. これは経済産業省の 官僚が1年間取得した 育児休暇中の体験談をまとめたもの. なかなかコミカルにリズムよく書かれてあるので あっという間に読めます. おもしろかったのは男性視点で育児のさまざまな 発見が書かれてあること. 例えば赤ちゃんとのお散歩に自分が行きたい秋葉原に 行って、赤ちゃんにやさしくない街を目の当たりにして 妻に「あなたのための散歩じゃないんだからね!」と怒られるくだりとか。 なかなか難しいこともあるけれど、日本ももっともっと男性が育児休暇を取れるようになると おもしろいのになぁ、と思います. 著者にはこの経験を存分に職務に活かしていただきたいと 願います.
by emma328
| 2010-07-04 10:57
| Books & Movies
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