だいぶ前に読んだ本も含めてですが、最近読んだ本をいくつか…
最近で一番のヒットは お馴染みの帚木蓬生の 『千日紅の恋人』. 医療ものでちょっとサスペンスが 入った本が多い同作家の異色の恋愛小説. 父が遺した古アパートの管理人をする主人公の時子が、個性あふれる古アパートの住人達との交流、そして好青年有馬との出会いと恋模様が穏やかに描かれていて、読んでいてほんわか温かい気持ちに なります。 ハラハラドキドキは特にないけれど、ハッピーなエンディングにとってもさわやかな気持ちにさせてくれる、おすすめの1冊です. これは読んだのは だいぶ前だけど、 まあまあおもしろかった 白石一文の『一瞬の光』. 38歳の主人公の橋田は一流企業に勤めるサラリーマン.そんな彼がワケありの過去を持つ女子大生と出会い、彼女の魅力にはまり、人生の転落を描いた作品.いってみれば不倫の話で、著者の古風な女性観にちょっと違和感ですが、わりとすいすい読めます. でもラストのあのからくりはなんだか安っぽくてちょっと???でした. ???といいつつ、 まあまあおもしろかったので 続けて同じ白石一文の 『私という運命について』を 読んでみました. 主人公亜紀の29歳から40歳までの運命に翻弄される人生を描いた作品. 運命というテーマが興味深く、こちらもわりとすいすい読んでいける本でした.ただ、運命というテーマにこだわってか、随所に実際に起きた事件や災害が盛り込まれていて、それが却って盛り込まれすぎで、関わりすぎでちょっと現実味が薄れてしまう印象.さらにここでも著者の古風な女性観に違和感があって、いまいち主人公が思い、考えることに共感できず. 白石一文の女性観に 違和感を覚える中、 逆に男性作家なのにどうしてここまで 女性をリアルに描けるの?!と びっくりしたのが奥田英朗の 『ガール』. 30代働く女子の日常を描いた作品ですが、主人公たちの気持ちがそれはそれは巧みに描かれていて、本当に著者は男なのか、とびっくりしました. おもしろくてあっという間に読んでしまう本.今まで読んだ中でもトップ5に入る大好きな本です. 短編小説は通勤時に 手軽に読めて好きです. こちらも興味深かった 重松清の『ビタミンF]』. 30代後半~40代のふつうの家庭を持つサラリーマンたちの日常のお話7編. 同年代の男性が日々どんなことを考えて、何を感じているのか、垣間見るのがおもしろいです. 短編なので強くは印象に残らないけれど楽しんで読めます.
by emma328
| 2011-06-24 22:41
| Books & Movies
|
カレンダー
プロフィール
名前: emma
家族: 夫と息子との3人家族 住まい: 東京 日本橋 仕事: 外資系企業勤務 カテゴリ
全体 Taiyo Everyday Delights Family & Friends Pregnancy Restaurants Music Interior Travel Work Books & Movies Cooking About Myself 以前の記事
2011年 06月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||